🇺🇸 留学Q&A《短期留学って意味あるの？》

 こんにちは、Sayakaです！

今回のブログは留学に関する質問を募集した時に、高校生の方から「2週間とか1か月の留学って行く意味ありますか？」という質問を頂きました。

この質問に対して、ざっくりとしたTPOに分けて回答していきたいと思います。あくまでも私個人の意見ですので、「こんな考えもあるんだな」「こういう見方もあったのか」くらいで参考にして頂けると幸いです。

「長すぎるわ！項目ひとつひとつ読むのは時間がない！」という方は、1番最後までスクロールして頂いて、結論だけでも読んで頂きたいです。そこにわたしの留学に対しての考え方と思いを書いています。

【1：中高生の場合】

【2：大学生の場合】

【3：社会人の場合】

【4：就職活動のPRが目的の場合】

【5：英語が話せるようになることが目的の場合】

【6：世界に触れてみたいという理由の場合】

【7：たいして理由がない場合】

【8：中高生のお子様に留学をさせたいけど不安…な親御さんへ】

毎日の英文法　頭の中に「英語のパターン」をつくる

 【1：中高生の場合】

まずは世代分けしてわたしの考えを紹介させて頂きます。

中高生の場合、2週間1か月の超短期留学だとしても、行った方が良い！と断言します！

中高生の場合、特に海外旅行の経験がなければ、期間は短いにしろ、留学はとても新鮮なものになります。海外では日本ではありえないことが沢山あります。沢山起こります。それに柔軟に対処したり考えたりする機会が中高生であった人となかった人では、大学生になってからや社会人になってから、物事に対する態度や考え方、問題処理能力、話し方など、一見留学に一切関係のなさそうな部分にまで差が出てきます。それに加えて、中高生で留学に行く人は、親が勧めたからなどの理由があったとしても、意識や志の高い人が多いです。その中で切磋琢磨できる機会は、たまたま一緒の地域に住んでいるという理由でいっしょくたにされた狭い教室の中にはなかなかありません。

 【2：大学生の場合】

大学生の皆様、行きましょう！短期留学！以前Twitterでこんなツイートを見かけました。

「8月は、小中高校生の夏休み。大学の4年間は、人生の夏休み。高校生までは、夏休みの使い方によって、次の学期からの成績が決まっていたけれど、大学4年間の人生の夏休みは、今後一生が決まる」

4年間もあると捉えるのか、4年間しかないと捉えるのかは人それぞれですが、時間はみんなに平等。留学がすべてとは言いません。ただ、世界に出てみると、いろんな人に出会えます。20年近く積み上げてきたじぶんの価値観が本当に狭いものだったと感じます。それだけでなく、新しい世界を広げてくれる人と出会ったり、一生の付き合いとなる親友を見つけることだって出来ます。何も留学だけに言えたことではありませんが、普段じぶんがいる世界から足を踏み出すと、いままでいたじぶんの世界が、世界のたった一部のとてもちっぽけなものだったとわかるはずです。たまたま同じ大学に入学してたまたま同じ授業を取っている集団だけで終えてしまえば、「さまざまな価値観があること」の本当の意味に気付けず、大人になってしまいます。それは本当に怖いものです。

世界を広げる手段として、短期留学を選んでみてはいかがでしょうか？

[音声DL] ヘミングウェイで学ぶ英文法

 【3：社会人の場合】

わたしが留学しているときも、このままで良いのかと一度会社を休んで…、いまの状況に満足できず会社を辞めてきた…と、短期長期関わらず、社会人経験のある方も沢山留学に来ていました。その方々に話を聞くと、やはり留学して良かったという意見が多かったです。いままでで一番印象深く心に残っている方のエピソードを紹介します。

「ある程度社会人経験を積むと、周りから怒られることが全くなくなる。留学中、いままでの社会人経験で蓄積した無意味なプライドが良い意味で壊された。狭い世界(会社)にいた頃は、じぶんは”出来る人間”だと思っていたけれど、それは狭い世界(会社)にいたから、ってだけだった。広い場所に出てみて、初めてじぶんの力量が試される。留学で得られたものは、英語力でも行動力でもなく、”無意味なプライドを捨てられたこと”だったと思う。世間には、狭い世界で、『じぶんは出来る人間だ』と錯覚している大人が沢山いるからね。早いうちにその集団から抜け出せて本当に良かった」

本当はもう少し紹介したい思いで一杯なのですが、長くなってしまうため、かなり割愛しています。わたしも大学を卒業し日本に帰ってきてはや1年弱…沢山の大人を見てきました。確かに、「こんな大人になりたい！」と思う大人は、本当に視野が広く、賛成できない意見にも否定はせず、受け入れてあげようとする人たちでした。逆に「こんな風にはなりたくないし、周りにもいてほしくない」と思う大人は、じぶんと違う意見が出るとうまく対処できず、都合が悪くなると、突然無意味なプライドを掲げ駄々をこねる人たちでした。社会人になって何年かして、じぶんもそんな大人になってしまわないよう、外にアンテナを立て続けようと思うきっかけになった、大切なエピソードです。

 【4：就職活動のPRが目的な場合】

行きましょう！就職活動のネタになれる可能性は十分にあります！

しかし、いまの時代、1年留学する高校生大学生がかなり増えています。わたしの通っていた大学にも、プログラムでグループで10か月や1年間留学に来ている大学生もかなりいましたし、学部によっては、学部の100人くらいでごっそり集団で留学する大学もあります。

そんな現代で、短期留学でも就職活動のネタを作り、中期留学や長期留学組と戦うには、かなりの工夫と努力が必要です。前もってじぶんがどのような留学生活をしたいか、どのような留学生活を送るべきかを徹底的に調べて分析し、実行する必要があります。

勿論短期より長期に越したことはありませんが、それでも、しないよりはするべきです！

長期留学をしていても、留学中何をしたかと言われれば、ホームパーティーに明け暮れて、語学力すらまともに得られない人だって沢山います。出席日数が足りなかったり、単位を落としたりして(海外の大学は厳しいです。”落単”なんて笑えません)、学校側からキックアウト(言うなれば退学です)される人だって、本当に沢山います。長期に越したことがないと言えるのは、同じように努力できるなら、という前提条件があって、です。たとえ短期でも、やれることは沢山あります。短期留学なら短期らしく、1か月くらい死ぬ思いで頑張ってみるのも、一生の経験値に成り得ます。

基本にカエル英語の本 発音ABC

 【5：英語が話せるようになることが理由な場合】

行きましょう！短期留学！良い刺激になること間違いなしです！

勿論2週間や1か月の留学だけでいきなり英語（もしくは多言語）が話せるようになるわけはありません。わたしも高校1年生の夏休みにイギリスに3週間ほどの超短期留学を経験しました。当時は英語なんて全く話せず、周りのペラペラの日本人を見て、とても悔しい思いをしました。悔しいというより、同じ日本人なのに…と、恥ずかしく思う気持ちの方が多かったことを覚えています。それから高校生の間は英語しか勉強しませんでした。（笑）数学で赤点を取っても英語を勉強し続けたくらいです。（笑）

日本で日本人と暮らしていては、普通の人は、いつまで経っても外国語なんて話せるようにはなりません。だから語学留学というものが存在するのです。外国語を身につけるためのファーストステップとして、短期留学を選択してみてはいかがでしょうか。

 【6：世界に触れてみたいという理由な場合】

こんな理由の方こそ短期留学には行くべきです！

ひとつの国に長期間留学するのも良いですが、短期でいろいろな国に留学してみると、わたしたち長期組には見られなかった世界を知れると思います。それはとっても羨ましいです。（笑）もしわたしが日本の大学に通っていて、4年間あるとしたら、休学をしてでも、様々な国に短期留学に行っています。「ここはじぶんに合わないな」「こういう人たちもいるんだな」と、直接体感できることって、じぶんが生活しているだけの狭い空間の中では絶対にできない体験です。

世界を見てみたい人にこそ、短期留学をおすすめします。勿論旅行でも良いですが、旅行より留学の方が、現地の人々と近い体験ができるのは確かです。

 【7：たいして理由がない場合】

理由がないのにお金を払ってまで留学に行くなんて…と思う方もいますが、私の意見はこちらもやはり、行くべきだと思います！

否定されがちな「なんとなく…」も、行ってみたら、やってみたら、一生の宝物になったりすることだってあります。「なんとなく」でも良いんです。行動することに意味があります。理由はなんとなくだったとしても、夢や目標を持った人たちに囲まれる環境の中に飛び込めば、じぶんの選択肢が広がるに違いありません。いままで見えなかった景色が見えたり、違ったものの見方や考え方が自然とできるようになります。勿論、じぶんから「見ようとする」「考えようとする」という行動を起こさなければ、理由だけでなく、留学の結果すら、「なんとなく留学」になってしまします。そればっかりは時間とお金の無駄遣いでしかありません。じぶんから行動する癖をつけるきっかけになってくれるのも、短期留学の魅力の一つです。

中1英語をひとつひとつわかりやすく。(CD付き)

 【8：中高生のお子様に留学をさせたいけど不安…な親御さんへ】

お気持ち、お察しします。正直に申し上げますと、やっぱり外国には危険な場所が沢山あります。現地の人や海外に慣れている人からしてみれば普通だとしても、日本で生まれ育った私たちからしたら、怖い思いをすることも不便な思いをすることも勿論沢山あります。私が以前少し治安の悪い街に住んでいた時は、夜中に銃声の音で目を覚ましたりしていた頃もありました。怖くて怖くて、毎晩1時間から2時間ごとに、何度も何度も目を覚ましました。追いかけられる夢を毎晩何度も、約1年程見続けたこともありました。

しかし、それは場所がとても悪かっただけであり、バスで1時間半程離れた治安の良い場所へ引っ越すと、銃声の音を聞くことも、外を歩いているときに車から声を掛けられることもなくなりました。

もしお子様を留学させるのが不安でしたら、必ず留学を決める前にするべきことをお伝えします。

• 留学候補の地域を徹底的に調べる
• インターネットでその地域に住んでいる人のブログがないか調べる
• 留学の目的を明確にする

この３つをしっかり徹底して調べた上で留学先を決めることをおすすめします。私のできる範囲であれば、勿論お手伝いもします。

怖い思いもしました。人種差別を受けることもありました。悲しい思いも沢山しました。こんなにネガティブな経験があった上で、それでも「留学は自分のために必要なことだった」と心の底から思っています。

【　結論　】

結果、どんな人にもどんなに短期間であろうと、私は留学をおすすめしています。(勿論場合によっては例外もありますが)

こんなに留学を推してくるんだから、「相当楽しかったんだろうな」「ただ遊んでいたんじゃないのか？」「日本の大学にもいかず何していたんだか」と思う方もいるかもしれません。

声を大にして言わせてください。楽しいこと嬉しいことより、辛いこと悲しいこと怖いこと不便なことの方が何倍も何十倍も多かったです。【8】で少し述べさせて頂きましたが、わたしは留学し始めてからの約1年間、ストレスやプレッシャーによって、『追いかけられる夢』を毎晩何回もみました。毎晩です。しかも最初の半年間は、『追いかけられる夢』だけでなく、1時間から2時間おきに何度も目が覚めていました。起きては「あぁ、まだ朝じゃない。夢を見るのが怖いから寝たくない」と思いながら、独り暗い夜を過ごしていました。毎晩です。毎日です。

現地の人たちとバスを待っていたら、アジア人の私だけ乗せてもらえなかったこともありました。家までつけられ襲い掛かられそうになったこともありました。それでも、そんな辛いことがあっても、留学はそれ以上にわたしに多くのものを与えてくれました。手にするきっかけをくれました。

私は留学をしてから人生が変わったと信じています。人生が変わったというよりは、私自身が自分で自分の人生を変えるのを、「留学」が手伝ってくれたのだと信じています。

こんなに留学をおすすめしましたが、勿論、ただ留学に行くだけでは何も変わりません。「誰かが変えてくれる」わけありません。いまどき、夢の国に住むディズニープリンセスだって、「ただ王子様を待つだけなんて！じぶんの意志で動かなきゃ！」なんて言ってるくらいですから。自ら動き、自ら考えなければ何も変わりません。時間とお金の大損でしかありません。

「なんとなく留学」でも良いんです！と書きましたが、「なんとなく留学生活を過ごす」のは、時間の無駄。たとえ2週間だろうと1か月だろうと、人生の無駄遣いには変わりありません。話が逸れるようですが、世界には、頑張りたくても頑張れない状況下に置かれている人が何千人何万人といます。時間の無駄遣いが苦手なわたしからしたら、「なんとなく留学生活を過ごす」なら、行かない方が良いと思います。

私が留学をおすすめしない人の特徴はただ一つ、『自ら行動を起こす気がさらさらない人』です。行動力の有無は関係ありません。『行動しようという強い気持ち』が大切なのです。周りの人に頼るのではなく、周りの人に助けてもらいながら、じぶんで決断し行動することが大切です。

最後までお読みいただき、ありがとうございます！

わたし個人の意見ではありますが、顔も見えない誰かの役に立てたらいいな…

Love.

マンガでおさらい中学英語 (中経☆コミックス)

CD付 ディズニーの英語(コレクション13 アラジン) ディズニーの英語

星の王子さま - The Little Prince【講談社英語文庫】